サッカー

今月のできたよ!

2022年最初の今月のできたよ!は、年長さんの湊くんとお父さんのサッカーです。サッカーは、集団で行うスポーツではありますが、ボールを止める、蹴る、ドリブルする、ゴールする、など一つ一つのスキルを1:1のABA療育の中でも教えることができます。そういった積み重ねが体力の向上、バランス感覚や集中力を養うことにも繋がっていくといわれています。その結果、ボールを通してご家族やお友達と有意義な時間を過ごせるようになることは、ABA-MAXが掲げるABA療育の最も重要な指標のひとつです。

親御さんより

これまでのコンサルでキックボードや自転車などの遊びのスキルを身につけてきた湊ですが、上原さんからサッカーの課題のお話しを頂いた時は「さすがにサッカーなんてできるのかな」という気持ちの方が大きかったのを覚えています。 ボールを扱うスキルもですが、サッカーは協調性も必要なためその部分での不安もありました。 でも、やるからには前向きに取り組みました。

最初はボールを蹴ってと言われるから蹴る。ボールを止めてと言われるから止めると言う感じであまり楽しそうではありませんでした。まずはいかにモチベーションをあげて継続していくかを課題として取り組みました。うまくできなくて癇癪を起こしたり、自分流にやりたくて介入を嫌がったり、やりたくないと拒否したりする日々の繰り返しでしたが、問題行動に対処しながら毎日少しでもボールに触れさせていくことでスキルが向上し、徐々に楽しんでボールに触れることが多くなりました。また、それとともに少しずつ問題行動が減っていきました。

今では、上原さんのお勧めでサッカークラブにも入り、最年少ながら小学生に交じって汗を流しています。 チームに入るにあたり練習についていけるか不安でしたが、問題が生じる度にコンサルでご相談させていただき、それを一つ一つ課題として取り組むことでチームの輪を乱すことなく練習メニューをこなしていけるようサポートしています。湊も、サッカークラブの日は時間になると自分で着替えて準備するなど楽しんで参加しています。

コンサルを始めるまでの湊は、遊びのスキルが低く興味が限局的でした。例えば外に出ると一目散に指先大の石を探しにいき、それを口の中に入れて四六時中なめていました。危ないので石を口から出させようとすると唇を噛みしめ毎回癇癪になり、終いには石を隠し私の目を盗んで口に入れることを繰り返していました。そのような経緯があるので、休日に家族でサッカーをしたり、サッカークラブで小学生のみんなと一緒に楽しそうにサッカーをしている湊の姿をみるのは、夢を見ているような気持ちです。

ここにたどり着くまで、様々なことを一つずつ乗り越えてきた湊のことをとても誇らしく思っています。そして、その歩みに力を貸してくださった上原さんをはじめとするたくさんの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

コンサルタントより

ABA-MAXの療育を始めてくださった当初、お父さんとお母さんが湊くんに教えようとされてもなかなか言うことを聞いてくれず、かんしゃく対応に追われていたことを考えると、現在の湊くんのサッカーを楽しむ様子には感極まるものがあります。ドリブルも上手になり、お父さんの脚の間からのシュートもカッコよく決まっていますね!サッカークラブも、強化子のために頑張るところから、クラブそのものを楽しむようになってくれたことも、大変嬉しく思います。ABAで遊びや活動の場が広がってくれました。湊くん、小学生になっても、楽しいことが増えていくといいね。