卵割り

今月のできたよ!

2月のできたよ!は、特別支援学級に通う悠(はる)くんの登場です。フライパンに油をしいて、卵を割って泡立て器で混ぜ、熱したフライパンに卵を流し込むところまでを見せてくれました。ABAの最も大事な成果は、生活の質をあげることです。料理の過程を覚えて実践していくことは、ご家族とかけがえのない時間を過ごせたり、自立のスキルにも繋がります。

親御さんより

もともと癇癪があり、模倣をまったくしない子でした。

おままごとは好きで年中頃からピーラーでの皮むき、何かを混ぜるなどに興味を持っていました。

ABAを始めて模倣力がついたので、どうせならおやつでも作れるように、ごはんを一緒に作るのもいいなと思い、まずは興味のありそうな卵を割ることを教えてみようと思いました。

料理を作るアプリやわたしが割っているところを見てはいたものの難しいだろうなと思っていましたが、模倣がうまくなっていたおかげで、見せるプロンプトのみで初めから自分でキレイに割れたことにびっくりし、感動しました。たまに失敗して殻が入ってしまってもそのままにせず自分で取り除くことも自然に出来ていました。

まさかこんなに出来ることが増えるなんて…私たち家族の生活はすごくかわりました。上原さんのABAに出会えて本当に良かったです。上原さんのABAに出会えてなかったら今も癇癪が起こらないように、出来ないことは仕方ないと諦めていたと思います。教えれば教えた分だけ子供も出来ることが増えます。どうせ出来ないだろうと親である私が無理だと勝手に諦めないことでこの子の将来が全然違うものになる、上原さんが出来ないことは教えていけばいいと教えてくださり諦めなくていいんだと前向きにがんばることができています。

教えることが楽しくなり、あれもこれもとついつい焦ってしまう私にそれを教えるためにはまずこれから始めましょうと課題を組んださるのでわたしも子供も無理なく課題を進めるとこができます。

課題として教えることで興味のなかったものや苦手だったものが次第に好きになることもあるので、まだまだ問題はたくさんありますが、これからも諦めずに色々なことに挑戦して好きなものを増やしてあげたいと思っています。

コンサルタントより

悠くんに会ったばかりの頃は、笑顔を殆どみたことがありませんでした。そして、悠くんのお母さんもいろいろなことをご心配されていらっしゃいました。そのようなところから、お母さんはいろいろなスキルをスモールステップで一歩ずつご丁寧に教え、沢山の練習を積んで、悠くんの笑顔もできることも増えていきました。そして、お母さんのお考えで卵割りに挑戦してみることになり、こんなに上手くできるようになりました。卵を上手に割る以外にもふきんを使ったり、油の広がり具合を確認してから泡立て器で混ぜた卵をじゅーっと流し込む様子を見せていただき、悠くんの成長をぐんと感じました!今後どのような料理が作れるようになるのか楽しみです。悠くん、これからもお母さんと楽しい時間を過ごしてね!(いつか悠くんのお料理を食べたいなあ💕)