お箸持ち

今月のできたよ!

3月のできたよ!は、年中さんのピカチュウくんによるお食事の様子です。ABA-MAXが課題設定するお箸持ちは、なんとなく握らせることはせず、さまざまな課題を積み重ねてもらってから正しい持ち方をきちんと教えます。よって、年齢などにはとらわれず、お子さんによって正しい時期が来るのを見させていただいてから取り組んでいただいております。

親御さんより

教える前のお箸持ちは握り箸状態でした。課題に沿って教えていったところ、手前の箸がうまく握れず、手前の箸を支える薬指と小指がピーンと不自然に伸びていました。薬指と小指を自然に柔らかく握る感覚を教えるために、シルバニアファミリーのカワウソの赤ちゃん(抱っこ紐に入って売られているもの)を軽く握らせるとピッタリでしたのでそれを握らせながら練習を続けました。練習しているときの見た目の様子も可愛いく、サイズもちょうど良く、楽しく練習出来ました。上原さんからも、カワウソに対するツッコミと笑いがあり、面白い課題の展開となりました。息子もおもちゃの中で、今でもカワウソを未だに少し贔屓しているように思います。

カワウソの赤ちゃん

教えていて難しいと感じたのは、やはり手が小さく指もムチムチしているので、両方の箸が近付き過ぎていて、指の位置を正しくするところでした。いくら可愛いカワウソの助けがあっても、薬指と小指のふんわりとした握りの習得には少し時間を要しました。やがて、大抵のおかずなどは上手に食べれるようになり、最近は、お茶碗に残ったお米の粒も集められるようになってきました。

教える前は、お箸を使う息子の姿を想像できませんでした。しかし上原さんに指導して頂きながら細かい過程に分けて練習し、少しずつ上達する息子の様子を見て感じたのは、一歩ずつ確実に積み上げることが大切なのだなということです。

ついつい焦ったり、逆に気が緩んだりでDTTの基礎を忘れ去りそうになってしまう私ですが、
まだまだ習得したいスキルや取り組むべき課題はたくさんあるので……一歩ずつ確実に、そして楽しく、今後も取り組もうと思います。

コンサルタントより

手先を鍛える課題を多く行ってきたところで、ピカチュウくんのママにもお箸持ちを教えていただきました。最初はなかなかスムーズにいかないこともありましたが、忍耐強く教えられており、指で握れるものは何かありませんかとお話しした結果、カワウソの赤ちゃんをご使用になったセンスには感服いたしました。「カワウソさんをちゃんと握って!カワウソさんを!」という声かけを聞くのは楽しく、私のABA歴20年をもっても初の試みをされた方だなと今後も印象に残っていくことだと思います。そのような甲斐あって、とても上手にご飯を食べることができるようになりました。また、お箸持ちのスキルだけでなく、ご飯の食べ方もバランスがありとても良かったと思います。ピカチュウくん、上手にお箸が持てるかっこいい年長さんになれるね!