幼稚園の思い出

今月のできたよ!

4月のできたよ!は、小学校に入学したばかりのタンタンくんに、幼稚園での思い出について書いてもらいました。

親御さんより

上原先生のコンサルを開始した3才4か月頃までは、絵を描くことに全く興味を示さず、お絵描きをしようと誘っても、何も描かずにただクレヨンをバラバラに散らかして遊ぶだけでした。課題は、まず初めにクレヨンでの塗り絵からでした。クレヨンを正しく持ち、手を斜めに動かすという動作が息子には難しく、何度も何度も練習しましたが、こちらが熱くなって教えるほどに、息子はわざと紙を下に落としたり、笑ったりと、こちらを試すような行動が増えていってしまいました。とにかくスモールステップでということで、少しでも正しく手を動かせたらしっかり褒めて、課題を終わりにするということを繰り返していくうちに落ち着いて課題に取り組めるようになり、幼稚園の年中になった頃には幼稚園で楽しんだ塗り絵を持ち帰ってくれるようになりました。

鉛筆の課題は4歳なった頃に始まりました。一番難しかったのは、三角やマルをバランスよく書かせることでした。息子は課題中のふざけや回避行動がとても多かったので、この時もこちらが一生懸命教えるほどにわざと雑に書いては笑うという行動に悩まされました。先生に相談し、強化子を本人が大好きなものに変え、三角なら最後の一筆だけをしっかり書けるようになるまで繰り返し練習し、そこから少しずつ書く範囲を広げていくという方法で進めていきました。これらの課題の経験から強い強化子と、スモールステップが、息子のやる気にはとても大切なことだと学ばせていただきました。

その後、課題で、犬・猫・人などの描き方を進めていきましたが、ある日、課題で描いた絵に、自ら風景などを楽しそうに書き足している姿を見て、とても嬉しかったのを覚えています。それからは、課題で新しい絵の描き方を教えてあげると嬉しそうに取り組んでくれ、今では、自ら考案した絵を描いて家族に見せてくれたり、それについて家族と会話を楽しむようにもなりました。これまで息子は描くということに殆ど興味を示さなかった為、自ら楽しんで絵を描くという姿は想像もしていませんでしたが、この課題で実感したことは、息子は絵に興味が無かったのではなく、スキルが無かった為にできなかっただけだったということでした。描く(書く)というスキルは、息子に自己表現の幅を大きく広げてくれました。

ひらがなは、まだまだ練習途中ですが、本人に苦手意識が芽生えないよう、これまで学んだことを生かし、スモールステップで楽しく教えていきたいと思っています。この春入学したばかりの小学校から帰ってくると、休み時間に描いた絵や字を嬉しそうに見せてくれます。いつか息子の描いた絵や字が、友達と仲良くなるきっかけや、学校でのコミュニケーションツールになってくれるといいなと思います。

コンサルタントより

今回の投稿に見ることができる様子に辿り着くには様々なスキルの積み重ねの連続でした。お母様が上に挙げてくださった他にも、呼ばれたら来る、落ち着いて座る、文字を読めるようになる、鉛筆の持ち方を正しく習得する、文字の書き順を覚え、書けるようになることが必要でした。そして、幼稚園の思い出について、口頭で表現し、それをノートに書くという作業を頑張って行ってくれました。その全てをタンタンくんの親御さんがしっかり教えられました。

タンタンくんが書いてくれた思い出については、ヨーヨー大会のためにしっかり練習をし、なんとクラスの大会で5位に入賞も果たしたことをお母様からお伝えしていただいていたので、やはりとても印象に残っているのだなあと思います!

タンタンくんを始めとして、この度小学校にご入学をされた全ての新一年生の皆さん、本当におめでとうございます。これからもいろいろな思い出を作っていってください。