縄跳び

今月のできたよ!

7月のできたよ!は、現在小学一年生の将伍くんの縄跳びです。縄跳びは、日本の小学生には必須な運動スキルです。縄を飛んでいる間に両足を同時に持ち上げる必要があるため身体を器用に動かすことを鍛えられ、集中力を高めるとも言われています。

親御さんより

ABAを始めたのは、3歳3ヶ月の時。家庭でのコンプライアンスが特に低く、癇癪もひどかったのが主な理由です。

縄跳びの練習を始めたのは、ABA開始して約2年半経った5歳10ヶ月頃。ジャンプの両足着地はできる一方、縄を回すスキルがなく、まずはそこから練習していきました。1ヵ月程度で、ひじが伸びたままですが、1回跳べるようになりました。しかしそこからは、5ヶ月経っても連続跳びができず、脇が開いたまま腕全体で回すフォームも改善できずにいました。

そこで、上原さんのコンサルで縄跳びも相談したところ、いくつか具体的なアドバイスをいただきました。
スモールステップで練習を重ね、脇をしめて手首で回すフォームも身につき、相談から3ヶ月後には40回連続で跳べるようになりました。その後、さらに1年間かけて後ろ跳び、あや跳び・・・と幅を広げていきました。一連の過程でスキル面以上に苦労したこと。それは、ぐずったり、態度が崩れるといった問題行動でした。

縄跳びチャレンジまでのABAの成果で、癇癪や課題の際の問題行動は激減していたものの、出来ない時に崩れやすい性質は根強いものがあります。
特に縄跳びは、他の課題と比較しても問題行動が起こりやすく、それに対処しながら忍耐強く技術を教えていく必要がありました(親としても縄跳びの課題は憂鬱でした)。

それでも、縄跳びに取り組むまでの2年半で、コンプライアンスが飛躍的に向上し、親もABAを通して培った問題行動の対処・強化方法などの土台があったため、やり切る事ができたと感じています。

技術の巧拙はどちらでも良いのですが、縄跳びに限らず、将伍はこの先の人生で、出来ない事にもチャレンジしていく人間になって欲しいと願っています。

コンサルタントより

将伍くんの親御さんが、縄跳びに必要なスキルを練習されていく中で、技術を教える以上に悩まれていたのが、練習の際に出てくる問題行動でした。それでも、ひとつひとつをご丁寧に対応されていた結果、前飛びだけではなく、後ろ飛びやあや飛びまでできるようになりました!縄跳びに関しては、これとこれを行えばできるようになる、という過程ではなく、必要だと思われるスキルをいろいろとこなしていただくうちに、できるようになっていくということをよく目にします。ここまで上手にいろいろな技を身につけることができた将伍くん、よく頑張ったね。そして、難しい行動にも、とことん対応された親御さんも大変お疲れさまでした!仰る通り、自身の苦手と感じることに対して、回避することなく、とりあえずやってみよう、という気持ちが育つことは何よりも大切だと考えます。