算数の問題

今月のできたよ!

3月のできたよ!は、来月小学校入学を控えている年長さんの碧くんが算数の問題を解く様子です。

親御さんより

この4月に小学生になる息子の碧は、上原先生のご指導のおかげで入学前に1年生で学ぶ算数に取り掛かることができました。今、動画のように問題を解いていますが、ここまでできるようになった背景には様々なことがありました。

初めて鉛筆を握ったのがちょうど3年前の3月、碧が3歳の頃でした。鉛筆の持ち方や線を書くことからスタートしましたが、当時は癇癪がひどく、やり直しを指示すると途端に鉛筆を放り出してぐずり、床を足でドスドスと蹴って泣き叫んだり、自分の頭を拳で叩いたりという状態でした。毎日その繰り返しで、正直当時は鉛筆の課題に私が前向きになれなかったように思います。そのような問題行動を先生にご相談する中で指摘を受けたことは、問題行動を恐れるがあまり、やり直しの判断にムラが生じたり、間違っていることを言うことにためらいが出て主導権を息子に握られているのでは?ということでした。それは自分にも大いに心当たりがあり、改めるよう気をつけました。さらに日々変わりゆく状況に応じた対処方や、プロンプトのポイントを教わりながら、根気強く着実に進めていきました。ようやく円や四角など簡単な図形が書けるようになったのは昨年の春です。実に2年程かかったことになります。

しかし、そこからは一気にスピードアップしていきます。自分の名前や数字を書くことを教え始め、数の概念の課題も加わると、もともと数字には興味があった為か、7月に足し算をスタートさせると10月には動画のようなプリントができるようになりました。その後、答えを間違えた時に大声を出して課題を中断させようとする回避行動が見られましたが、その都度、上原先生にご相談しながら強化や介入の仕方などを工夫した結果、それも落ち着いていきました。そして現在では公文教室に通えるまでになりました。

まさか、うちの子に足し算ができるようになる日が来るとは・・・

以前の本人の様子からはとても信じられない気持ちです。今では私にも少し余裕ができ、教えることが楽しくなりました。問題行動など、思うように課題を進められない時は、暗いトンネルの中にいるようで、本当に抜け出せるのかと不安や焦りに追い込まれます。それでも諦めずにスモールステップで進めていけば、コツコツと積み上げてきたことが一気に花開く時が来ることを身をもって学びました。

これから小学校に進級し、新たな問題に直面することが多々あると思いますが、この経験を生かして息子と共に乗り越えていきたいと思います!

コンサルタントより

碧くん、やってくれました!

碧くんがこの様に算数の基本問題に取り掛かかってくれたのは年長さんの夏頃からでした。それまでクレヨンや鉛筆を使って取り組む机上課題は、碧くんのお母さんがご説明してくださっているように、かんしゃくを始めとする問題行動の繰り返しが続き、課題を行う場所やタイミング、長さ、強化子、介入方法など綿密に予定を立てる必要がありました。これほどまでにすらすらと静かに問題を解く姿へとつながるまでの日々はとても言葉で簡単に表せるものではありませんが、これもひとえに碧くんとお母さんが大変忍耐強く取り組んでくれた日々の賜物です。ありがとうございます。

2歳から担当をさせていただいている碧くんが数日で卒園します。アカデミック以外にも身辺自立、遊び、運動など様々なスキルを習得し、先月の園での発表会も見事にこなしてくれた姿にとても感動しました。

碧くん、卒園おめでとう。そしてこれからも、沢山のことを学んでいってね(間違ってもあまり怒らないように😆)。