小学校で挑戦したいこと

今月のできたよ!

2023年4月できたよ!は、小学校の入学式を終えたばかりの新一年生の太郎くんが、「小学校で挑戦したいこと」について書いてくれました。

親御さんより

太郎は、ABAで鉛筆持ちを教える前は、鉛筆をゲンコツで握ったりうまく3点持ちはできませんでした。

一度できるようになったと思っていても、なかなか安定したスキルとはならず、文字を書き始めて気づいたのは薬指と小指に空間が出来ず丸め込むような独特の癖がついていました。そのような理由から、きちんと持てるようになるまでは焦らず文字は教えていませんでした。

指先を鍛える課題に取り組んだり、鉛筆そのものをしっかり練習することによって、基本的な図形やお絵かきができるようになっていき、ついに文字に挑戦しました。

本人にとって文字を書いていくことはとても難しい様子だったため、練習に抵抗があったり、時間がかかりましたが、DTTで持ち方が崩れたらすぐに修正し、少しでもうまく言ったら都度、言葉がけや、ゲーム、動画などを使って強化に心かげました。うまくいった時は、私も嬉しくなり、「それうまい!」と褒めると誇らしそうな顔をしていました。

最近では、手紙を家族や祖父母、お友達に書くことや、次の日に忘れたくないことをメモ書きにして壁に貼ったりすることにハマっていて、文字を習得していたところから、字を使いこなせるようになってきた感があります。文字を間違って書いていられたそうすけくんのもありますが、字が便利であることがわかってきているように感じます。今回のビデオ撮影のお話を受け、「うちの子に小学校で挑戦したいことなんてわかってますかね?」というのが率直な感想で、お引き受けは難しいと思ったのですが、コンサル時にちょうど横に居たので上原さんの前でも聞いてみたところ、「小学校では、バスケットボールを頑張りたい。サッカーもドッヂボールもしたい!」と頼もしい答えが返ってきて驚きと共に成長を感じました。

昨日いよいよ入学式を迎えました。

教室で先生がお話をされている時はソワソワしている様子でしたが、自分の名前を呼ばれたら手は上がりませんでしたが、「はい!」と大きな声でしっかり返事をすることができていました。

今後、どのような小学校生活になるのか未知の世界ではありますが、これからもABAで学んできたことが活かせるように太郎のサポートをしっかりしていきたいと思っています。

コンサルタントより

3点持ちを崩すことなく、とても丁寧にひらがなもカタカナも書いてくれました。まだ文字を書くことが課題だった時は、とめやはね、など細かい指導に対し、ため息などをついていたことが思い出されますが、それでも書けるようになった時は達成感が伝わってくるような嬉しそうな表情をしていました。それがやがて、手段となりお手紙を書くようになったことを知らされた時は本当に嬉しく思いました。

太郎くんは時々、コンサルに遊びに来てくれることがあったのですが、会話についてもお名前や年齢を言うことが難しい時期から、自分のことを一方的に話す、という時期を経て私が聞いたことについて答えてくれることが増えていきました。その中で一番面白かったのは、「字を書くことや数字のお勉強は好き?」と聞いた時に、「(目を伏せながら)うーん、好きではない・・・けど・・・仕方がないから勉強はやっている。」とため息まじりに答えてくれたことでした。答えの内容は勿論ですが、的確に答えてくれたことがとても印象的でした。

太郎くんをはじめとする新一年生の皆さん、入学おめでとう!