楽しく工作!
今月のできたよ!
2023年9月のできたよ!は、5歳の年中さんの優飛くんの工作の様子です。未就学のお子さんが園やご家庭で取り組む工作には、塗る、切る、貼る、折るなどの指先を鍛える動きの練習をすることや、作品を完成させるための集中力が必要とされます。そしてそれが楽しい時間となることも大切です。
親御さんより
ABAを始めたのは2歳3ヶ月の時でした。癇癪はなかったのですが言葉が全く出ず、こちらの声掛けにもあまり応答がなく、上のお姉ちゃんの成長と比べると違和感があったので、たまたま近所で発達外来をされていた佐々木先生の紹介で、上原さんのコンサルを受けられることになりました。
ABAを始めると自分の思い通りに行かないことで、無反応になったり、時には癇癪を起こしたりとなかなかうまく課題をこなすことができませんでした。
それでも上原さんの助言を聞いて根気よく繰り返すうちに、本人も出来ることに自信がついたようで、コンプライアンスがかなり上達したと思います。
塗り絵の課題をいただいたのは2歳7ヶ月の時です。初めは単純な形で、極太の外枠の中を塗ることから始め、本人もやらされている感が満載でした。線からはみ出ないように練習を続け、外枠の線をどんどん細くしていき、塗る対象を果物や乗り物にした頃には楽しさを見出したようです。
ハサミの課題も塗り絵と同時期から始めました。こちらも初めは直線の極太線上を切ることから始め、線を細く、形を複雑にしていきました。ハサミを最後まで握ってしまうために切り口がギザギザになってしまうことに対してこちらがNGを出すと、癇癪を起こすこともありました。
今では塗り絵、ハサミは課題ではなく遊びとしてやりたがるほど、大好きになりました。
その他にも、自転車、パズル、神経衰弱など、課題として取り入れたものが好きになって普段から遊びとして実践できるものが飛躍的に増えました。
まだまだコミュニケーションが難しい部分はありますが、たくさんのことを経験し、楽しめるようになって、ABAを始めて本当によかったと感じています。これからも様々なことに挑戦していきたいです。
コンサルタントより
優飛くん、楽しそうに工作してるね!
優飛くんのお母さんがご説明くださっているように、課題としてお出しした頃は確かに「ザ・課題」という様子でした。ところが、基本課題を合格した後に、お母さんから塗り絵やハサミのスキルもどんどん上手になり、余暇の時間にとても楽しんでいるということを教えていただきました。
スキルをつけるための課題だったものが、好きな遊びのひとつとなるということほど、コンサルタントとしても嬉しいことはありません。この動画のスキルまで到達するには、塗り絵やハサミのスキル以外にも、鉛筆持ちやひらがなも習得しています。
また、何より課題を合格した以降、日常の遊びに取り入れてスキルを飛躍的に伸ばしたのは優飛くんのお母さんのアイディアやご熱心なお取り組みあったからです。お出しする全ての課題をとても丁寧に着々と取り組まれるご姿勢に、いつも感服しております。
これからも、優飛くんにとって、楽しいと感じられる時間が増えていくよう一緒に頑張っていきたいと思っています。