視力検査と聴力検査

今月のできたよ!

10月のできたよ!は、2023年9月の「楽しく工作!」に登場してくれた現在年長の優飛くんが就学検診に備えて練習してきた視力検査と聴力検査の様子です。

親御さんより

2歳3ヶ月からABAを始めて、物の名前や模倣、ひらがな、運動など様々な課題をこなしてきました。その中の1つに、上下左右の概念を学ぶということがありました。特に左右については、始めて間もないころは、合っていることもあれば間違えることもあり、2択なのでこっちじゃなきゃこっちと、本人も適当に課題に取り組む様子が見られ、なかなか正解率100%になりませんでした。コンサルで上原さんから、1発正解したときの強化をしっかりとして、本人のモチベーションを上げることが必要とアドバイスを受け、続けるうちに左右を理解することができました。

優飛は来年4月に小学校に入学するため、近々就学前健康診断を控えています。左右を理解できてからは、目の検査できちんと受け答えができるように練習をしてきました。最初は目隠しで上手に目を隠すことができなかったり、そっぽを向いてしまうこともありましたが、練習を続けるうちにこちらの指示に対してきちんと対応することができるようになりました。(そして視力も問題なさそうだと自宅で確認できました!)加えて耳の検査も上手にできそうです。

自分自身の健康状態を伝えるための受け答えができると、いざという時に困らず対応ができるようになります。自身が経験したこと、例えば転んで足が痛いとか、頭をぶつけて痛いなどは自分で言えるようになりました。突発的なやり取りには弱い部分がありますが、いろいろなケースを想定して準備しておくことで、本人の体の状態を把握することができるようになると感じました。

これからも1つずつ、一歩ずつできることを増やしていきたいなと思っています。

コンサルタントより

優飛くんとお母さんが頑張って取り組んでこられた成果が出ました!視力検査を突破するには、様々なスキルを必要とします。

左右や上下の概念を習得すること、そしてそれをランドルド環で表現されたものに対して左右上下を伝えること、言葉で表現をする場合は、指先と言葉で、言葉での表現が難しい場合は指先やその他の方法で、と答え方もお子さんによって教え方がいくつかあります。その概念を習得したら、今度はきちんと立って自分で片目を塞いで答えることも必要ですし、視力が良くないお子さんの場合は、「わからない」ということを伝えるスキルも必要です。また聴覚については、器械をご家庭で揃えることは難しいため、ご家庭である程度概念を教えることをしています。

優飛くんが、ここまでのスキルを身につけるまでに、スモールステップで様々な方法を試して練習を繰り返してこられました。落ち着いて、お母さんが指すランドルト環に適切に応えている様子を拝見した時は、大変感動しました。ABAでスキルを教えていく中で、スムーズなことばかりではありませんが、練習を増やしたり違った方法を取り入れるなど、ご家族とチームで取り組んだ結果、難しいと感じた課題ができるようになることほど嬉しいことはありません。また優飛くんのお母さんは、どんなに難しいことがあってもいつも優飛くんに対して前向きに練習を続けてくださいます。

優飛くん、本番でこれまでの練習の成果が出るといいね!