スタートを切る

今月のできたよ!

新年度二つ目の投稿は、先日小学校に入学したばかりのなおくんのランニングの様子です。ランニングで欠かせないのは「腕の振り」です。これは短距離でも長距離でも同じで、安定した腕の振りがあれば短距離でのかけっこが早くなり、長距離では疲れにくく、効率の良い走りをするために必要なスキルであると言われています。

親御さんより

走る課題に取り組み始めたのは4歳半くらいの頃でした。最初は「よーいドン!」の掛け声を聞いただけで泣いてしまう状態だったため、泣かないで走れるようになることが最初の目標でした。次に、正しいランニングフォームの習得に向けたトレーニングを始めました。最初、両腕を同時に前に突き出すような動きしかできなかったため、上原さんのご指導により、腕を交互に動かす動作を練習することから始めました。足踏みと合わせて腕を振る練習に取り組んだ後、公園で実際に腕を振って走る練習に移行しました。最後に、スタート時のポーズを動作模倣で練習し、正しい動作で走る距離を徐々に伸ばしていきました。

腕を後ろに引く動作や、腕と足の動きを連動させる動作の習得に一番時間がかかりました。根気よく練習していると突然できるようになるタイミングがあり、そこを見逃さずに最大限褒めて、正しい動きを増やしていきました。

振り返ってみると、同じ時期に取り組んでいたインラインスケートの上達と比例して走るスキルが伸びていったような気がします。上原さんのご指導を実践して様々な課題に取り組むことで、個々の課題の上達が他の課題に好影響が出ることを実感できるようになりました。また、子供のスキルの習得に親が焦っている時ほど、うまくいかない傾向にあることに気づき、「自分が考えている以上に時間がかかるものだ」と思って練習を積み重ねていったこともよかったと感じています。

すべてのスポーツの基本となる走るスキルを、小学校入学前に身につけられたことをとても嬉しく感じています。息子の活動の幅が大きく広がり、小学校のお友達との交流も増えていくのではないかと期待しています。集団の中で正しいフォームで走れるかどうかは新たなチャレンジになりますが、運動会での徒競走や他のスポーツの中でもスキルを発揮できるよう取り組んでいきたいと思います。

コンサルタントより

親御さんのお話の通り、以前のなおくんは、腕を振って走ることが苦手でした。お父さんとお母さんが泣かないで走れるように教えるところから始め、引き続きコツコツとフォームの練習を重ねていくことで、少しずつ腕を落とさないように走ることができるようになりました。そして、このようなトラックでもかっこよく走ることができるようになりましたね!途中、腕の振りが落ちていくのかなと思いましたが、親御さんが声掛けをしなくても自分で振りなおしていたところにも感動しました。

まさに新一年生として「スタートを切る」様子が象徴的で、今後の成長も楽しみにしています。