鉄琴を奏でる
今月のできたよ!
8月のできたよ!は、年中さんの枝豆くんによる鉄琴の演奏です。楽器を演奏するということは、曲を頑張って弾くことができるようになる達成感や楽しみに繋がり、遊びのスキルや余暇スキルの幅を広げることができます。そして、ゆくゆくは趣味として続けることができたら、お子さんの生活を豊かにしてくれるのではないかと思います。
親御さんより
我が家がABAを始めたのは3年前でした。そして、上原さんのコンサルを開始したのは1年半前でした。
息子の枝豆は1歳を過ぎたころから鍵盤が光るピアノの絵本やドラムのおもちゃ等に強い興味を示していました。当時は適切な遊び方がわからず、光る鍵盤に顔を近づけて見たり、曲が流れるボタンを不自然に連打しており、どこか自己刺激的な遊び方をしていました。そんな枝豆がABAを始めることになり、自己刺激に使っていたピアノの絵本やドラムは強化子として使うことにしました。強化子として使用する際にはできるだけ適切な使い方を教えてあげるように指導がありましたので、一緒に歌を歌ったり、イントロクイズを出したり、鍵盤を楽しく押したりするようにしました。いつからか自発的に光る鍵盤を順番に人差し指で押し、曲をゆっくり弾くようになり、いつかピアノを習わせてあげたいと思うようになりました。そこで上原さんにご相談をし、その時に強化子として使用していた鉄琴でまずカエルの歌の練習をすることになりました。
最初は1音ずつ模倣させ、徐々に1小節ずつ模倣するように延ばしていきました。もともとピアノの絵本に入っていた曲だったこともあり、割とすぐ弾けるようになったのですがリズムを早くするところがゆっくりになってしまったり、4回音を伸ばす部分で最後の音だけ短いまま、次の音に移ってしまったり、「ミ」から始まるときに不自然に間が開きすぎてしまったり、一定の質を維持することが難しかったです。でも息子は練習を楽しんでいて「お母さん、鉄琴出して」「今日も鉄琴の練習しないとね!」と笑顔で言いに来るようになりました。
自分から練習に取り組む姿が見られるようになり、3年前には想像もできなかった姿にとても喜びを感じています。これもご指導くださった上原さんのおかげです。これからレパートリーを増やし、いつかピアノ教室にチャレンジしていけたらと思います。
コンサルタントより
枝豆くんのお母さんから鉄琴で曲をきちんと弾けるように教えてみたいとご相談があったとき、とても素晴らしい考えだと思いました。ABAのスモールステップにのっとり、コツコツとお母さんが教えて、一曲弾けるようになったあともそこで終了とせず、リズムをきちんと整えるところまで大変ご丁寧に取り組まれました。お子さんの興味にいち早く気がつかれ、適切な遊びの習得へと繋げた枝豆くんのお母さんのご熱心なお姿に感動いたしました。お母さんが取り組まれなければ、自己刺激的な遊びのままだったかもしれません。この調子で、曲のレパートリーを広げていけば、きっと楽しくピアノ教室にも通うことができるのではないかと思います。
枝豆くん、応援してるよ〜!