ブレイブボード

今月のできたよ!

今月のできたよ!は、小学1年生のそうすけくんがブレイブボードを楽しんでいる姿です。ブレイブボードは、体幹や動的バランス能力を鍛えられるといわれています。ABA-MAXではキックボードや自転車を乗り物を使った基本の運動課題としてお出ししていますが、それらを習得したお子さんたちは、ローラーブレード、アイススケート、スケートボード、ブレイブボードなどに挑戦し、運動スキル・趣味の幅をどんどん広げてくれます。

親御さんより

もともと興味や関心の幅が狭く、あまり自分から新しい事に興味を示すことが少ない息子のそうすけですが、4歳の時からABAを始め上原さんのご指導のもとコンプライアンスを築いてきたおかげで初めての事でも大きく拒否することなく取り組むことができています。

上原さんが課題に取り入れているボール投げやサッカー、自転車、キャッチボールなどの運動にも一つずつスモールステップで取り組んできましたが、その中でもブレイブボードは今では息子にとって大好きな余暇の一つになっています。

はじめは新型コロナウィルスの為に外出自粛期間が多くなった為、何か本人が楽しめて体を動かして外で遊べるものがないかと思っていた時に、たまたまABA-MAXのzoom座談会で他の保護者さんがブレイブボードを紹介されているのを見てすぐに購入を決めました。
最初は家の中で両手をつないでボードの上に立つだけでもバランスを取るのが難しく、相当時間がかかりそうだな、という感じでした。
実際本人も私に促され何回か乗りましたが、その後は自分から「乗りたい」ということはありませんでした。それでも、本人が嫌にならない程度に毎日少しずつボードに乗せて手を引っ張りながら進む距離と練習時間を伸ばしていきました。最初は受け身だったそうすけも次第に自分から「もう一回」と自発的に、そして楽しそうに練習しようとする姿が見られるようになっていったのは嬉しい驚きでした。そして数日後、ついにつないでいた手を離して一人で乗れる瞬間がきました。その時はまさに自転車の補助輪を外して乗れた時と同じような感動でした!

今では放課後のリフレッシュや休日の遊びになっているのはもちろんのこと、思いがけず同級生に出くわした時に「そうすけ、すごいね!」と声を掛けてもらえた時にはとても嬉しく思いました。
息子はまだ言葉が拙く家族以外とのコミュニュケーションが不十分な面も多々ありますが、運動(スポーツ)は大事なコミュニケーションツールの一つだと実感した場面でした。

これからも色々な事に挑戦して本人の楽しみと「できた!」を増やしていけたらと思います。

コンサルタントより

そうすけくんのお母さんがおっしゃるように、そうすけくんは最初から興味をもって運動課題に取り組んでいたわけではありませんでした。しかし、そうすけくんのお母さんが日々地道にお出しした運動課題を教えられ、一つ一つを着実に制覇していかれました。

ABAの手法で、いろいろな分野の課題を丁寧に教えていかれる親御さんは、お子さんが基本課題を習得した後も引き続きお子さんができることを増やすために、ご自身で課題をお選びになり、お見事に教えていかれるようになります。親御さんがその域に辿り着かれていることが私にとって何よりも強化子となります。ブレイブボードを短期間で乗ることができるようになったことをご報告していただいた時は、とても驚き、同時にすごいな!と思いました。

ABA療育を行う一つの目的は、「強化子へのアクセス」です。今回ご紹介させていただいた運動分野を例にすると、元々は各運動課題を「課題」として行っていたところから、多くの運動スキルを身につけることにより、課題の域を超えて長期的に続けられる趣味へと変化したり、課題以外のことにも挑戦して新しく楽しめる活動を発見することでもあります。そうすけくんのお母さんは、今後も、「教えたい」と思われたことを自然に教えていかれ、「できた!」を増やしていくことができると思います。

今後ともこのようなご家族が増え続けていくことを心より願っております。