About Us
ABA-MAXがお伝えする教え方は、応用行動分析(Applied Behavior Analysis: ABA)の手法が基礎となっています。ABAは1987年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA)にてロヴァース博士が発表された研究結果をきっかけに世界中に広まっていきました。現在、自閉症を始めとする発達障害のお子さんに最も効果があると科学的に証明されている唯一の手法がABAによる早期家庭療育です。
ABAにはいくつかの手法があり、ABA-MAXでは最も代表的な手法であるDiscrete Trial Teaching (DTT)以外にも、Incidental Teaching (IT)、Natural Environmental Teaching (NET)、PRT (Pivotal Response Training)、その他をお子さんの進み具合に合わせて取り入れています。
ABA-MAXはひとりひとりのお子さんに合わせた課題設定を行なっているため、マニュアルに沿った進み方はしません。課題設定はコンサルタントがお子さんのアセスメントを経て中心に行いますが、ご家族の要望や考えに沿った課題設定も行います。
ABA-MAXが目指す療育は、お子さんが家族との生活や社会生活をより良く送ってもらうために必要なスキルを教え、周囲やご本人の状況を難しくする行動を改善していくことです。ABAは知識を詰め込むだけの療法ではなく、出来ることを増やすことでお子さんやご家族の生活の質を上げることを目的としています。
ABA-MAXのロゴについて
元のお話はイソップ寓話に由来するものだといいますが、私たち日本人なら誰もがおそらく一度は耳にしたことがあるウサギとカメのお話があります。このお話の教訓は、”地道に努力を重ねれば結果がでる”ということです。日々、地道に行ってこそ結果を出せるABA療育が必要なお子さんにこのお話のカメのイメージが重なりました。
また、カメの甲羅を英語で”shell”と言います。そして”come out of your shell” という表現があります。直訳をすれば”殻から出る”、慣用句としての意味は”他者と打ち解ける”という意味になります。社会性が備わるのに少し時間がかかるお子さんたちですが、今自分が心地よいと思っている”殻”から出てきて他のことにも目を向けてほしい、他者と関わることが楽しいと思ってほしいと日々強く願う気持ちにも重なりました。
最後にこのカメは上を向いています。飛躍を遂げるカメだからです。今いるところからそれぞれのペースで、かつ最大限=MAXに飛躍してくれるためのABAによる療育方法をお伝えしていく決心にも重なりました。
Junko Uehara, M.A., BCBA
ABA-MAX コンサルタント:認定行動分析士(BCBA)
学歴·経験
早稲田大学商学部を卒業後、カリフォルニア州立大学サンバーナンディーノ校にて児童発達学修士号を取得。在学中には、「女性教育の向上、日米文化の交流、地域社会への貢献を目的に活動」するAAJUW (American Association of Japanese University Women)から奨学金を授与。その後、ノーステキサス大学認定行動分析士(BCBA)養成講座を終了し、BCBA試験に合格。Maryland Association for Behavior Analysisに所属。
大学時代には小学1年生から中学3年生までの塾講師の経験を積み、児童養護施設にて学習指導のボランティアを行なった。渡米後、カリフォルニアの早期療育を専門とするABAエージェンシーのひとつであるCoyne & Associates にてABAセラピストとしての経験を開始した後、ABAが世界的に広まる礎を築いたロヴァース博士が設立したエージェンシー、Lovaas Instituteにて勤務。ABAセラピスト、シニアセラピスト、アシスタントスーパーバイザー、行動コンサルタントとしての経験を経て、セラピストの育成、ペアレントトレーニング、他の療育関係者や幼稚園、学校関係者との連携に従事する。ABAセラピスト時代には、ABA療育の代表的な手法であるDTTやIT等を中心にホームセラピー経験し、担当したお子さんを学校でサポートするスクールシャドーの経験も含め1:1のABAセラピーに週35時間から40時間従事した。
その後、クリニカルスーパーバイザーとして10年間勤務したABA BEARSでは、上記の勤務内容に加え、ひとりひとりのお子さんに必要な課題を作成するプログラミング力の向上に努め、日本でのABA勉強会や講演会を実施した。
2018年ABA-MAXを設立。以後これまでの知識と経験を活かしオンラインによる親御さんやABA従事者へのABA指導を行っている。ABAに従事して20年余りとなる。
メッセージ
コンサルタントの上原です。こちらのウェブサイトを見にきてくださりありがとうございます。2001年にABAに出会ってから20年以上が経ちました。ABAが広まった本場のアメリカでのホームセラピーで出会ったお子さんやご家族との関わりや、熱意ある同僚、経験豊富で指導力のあるスーパーバイザーたちから学ばせていただいたことが現在の私のコンサルタントとしてのスキルとなっています。
ABA-MAXのコンサルティングでは、最もお子さんに影響力のあるご家族にABA的な関わりをしていただくことで、お子さんの行動をより適切に変え、スキルを増やしていくことができるよう課題を組み、お子さんへの接し方、教え方をお伝えしています。
Kyoko Sasaki, MD
ABA-MAX 顧問: 日本小児科学会認定小児科専門医
学歴·経験
早稲田大学教育学部を卒業し理科教員免状取得した後、東京大学医学部医学科を卒業し医師免許取得。東京大学医学部付属病院分院や東京都立八王子小児病院にて、小児科全般、麻酔科、新生児科医療に従事。また、国立精神・神経センター武蔵病院にて小児神経の専門的医療を学ぶ。その後、島田療育センターで重症心身障害児医療に従事する一方、外来を受診する方の多くが発達障害を持つお子さんという現状の中で、彼らへの療育方法を探し求め続けABAと巡り会う。そのような中、上原氏が勤務していた米国のABAエージェンシーであるABA BEARSのホームセラピーを見学し、良質のABAでなければ行動修正は難しいことをあらためて知る。
現在は地元の小児科医院で、小児科全般の診療や、育てづらさを持つお子さんの親御さんに、主にABA的関わり合いについてアドバイスを行っている。また、ABAを子育てに生かす取り組みとして、子育て支援サークルでABAの勉強会を開催している。
2022年2月、第16回小児神経学会主催子どもの心のプライマリケア・セミナーで、「応用行動分析と一般診療」と題して講演を行った。
メッセージ
発達障害を持っていても、地域社会の中で生きていくためには、世の中のルールを守り、人と折り合いをつけていかなければなりません。子どもたちが抱えている特性やそれゆえの「生きづらさ」をひたすら受け入れ、和らげることだけが解決にはなりません。同時に、子どもたちに何から手をつけてどのように教えていくのかはっきりとした方法に辿り着くことが難しいのが現状だと思います。
確固とした理論とノウハウで、ABA-MAXはその疑問に答えることができます。“これを試してみたけれど効果がなかった。では他の方法を試してみよう”と、どんなに時間がかかろうとも諦めない、子どもたちの可能性をできる限り引き出したい。それがABA-MAXのやり方です。すべての子どもに希望ある未来を。そのためには周りの大人が変わらなければならないのです。子どもたちのために行動してください。