ABA-MAXでは、Zoomを使用して定期的に発達にご懸念のあるお子さんを持つご家族とお会いし、ABAに基づいたペアレント・トレーニングを行なっています。20年以上の経験を持つBCBAが、お子さんのご成長に最も影響を与える親御さんに最善の療育者(ABAセラピスト)になっていただくために、お子さんに必要なスキルの習得と問題行動の改善を目的とした課題・介入方法を作成し、ご指導するコンサルを提供しています。コンサル開始前にABAの知識やABAセラピーの経験は必要ありません。

事務編

発達や行動に懸念のあるお子さんへの指導方法を定期的にオンラインでお会いし、ご指導させていただくペアレント・トレーニングです。

ABA-MAXでは、20年以上の経験を持ち、有資格者であるコンサルタントが親御さんに最善の療育者となっていただくために、お子さんが社会生活を行っていく上で必要なスキルの習得と問題行動の改善を目的とした課題・介入方法を作成し、指導するコンサルティングを提供しています。

コンサル対象者は、発達に懸念のあるお子さんをお持ちのご家族やその関係者などです。
コンサルについての詳しい内容はお問い合わせください。

お使いのコンピューター、スマートフォン、タブレットにzoomアプリをインストールしていただくことが必要です。 Wi-Fi環境については、ハイスピードが望ましいです。

ご利用者の皆様には大変ご理解をいただき、コンサルタントの居住地域である米国との時差に合わせていただいております。 季節等により多少の変動がありますが、平均的には日本時間で午後8時半以降から午前7時ごろまでの間にコンサルをご提供させていただいております。

ABA-MAXのホームページの「お問い合わせ」より、メールでのご連絡をいただいた後、ご希望があれば事前コンサルに申し込んでいただきます。 こちらで、コンサルタントより具体的なコンサルの進め方やコンサルを行うに必要な事柄の説明、その他のお話があります。 この段階を経て、お申し込みをしていただいた後にご契約書の交換となり、アセスメント、コンサルへとお進みいただいております。

コンサルタント編

コンサルを始めていただくにあたって、ABAの知識や経験は必要ありません。 また、コンサル中に専門用語を使うことは稀です。 開始にあたり、ABAの知識・経験は必要ありませんが、親御さんがお子さんに教えたいという強いお気持ちが何より必要です。

Applied Behavior Analysisの略で、応用行動分析といいます。私たちの行動はその前後に起きる事柄や場所など環境によって大きく影響を受けると言われています。

ABAは、行動が起きる前後の様子を分析し、人為的に変えることで問題行動を改善し、まだ習得していないスキルを教える方法です。

簡単に言うと人の行動や言動を変えること、社会的に大切なスキルや、自立に必要なスキルを、お子さんたちが学びやすいようにスモールステップにして教える方法です。

ABAは自閉症を始めとする発達障害のお子さんに最も効果があると科学的に証明されている唯一の手法と言われており、現在米国全州で健康保険の適用対象となっています。

米国で、BACB (Behavior Analyst Certification Board) という機関が発行している資格です。 学士課程修了者はBCaBA、修士号修了者はBCBA、博士号修了者は、BCBA-Dを取得することが可能です。 ABAのホームセラピーが健康保険適用の対象となっています。その際、BCBA、BCBA-Dの有資格者のみがスーパーバイザーとなることが義務付けられています。

応用行動分析を実践、教育をしていくにあたって関係した分野の修士号(BCBA)もしくは博士号(BCBA-D)を取得すること、現在は2000時間の実務経験等が必要となり、必須要項を満たした後、試験に合格する必要があります。 資格要件については、数年ごとにその内容が変わります。 現在は合格後は、更新は2年置きで、その間継続学習をして関係分野で32単位を取得することが求められます。

条件が揃えば、行うことができます。 実際はセラピストの訪問があったとしても、お子さんの成長に最も影響力のある親御さんのご参加なしに安定した結果を出すことは難しいでしょう。 現在の日本では、訪問セラピーを行ってもらうとしても、週に数時間程度が一般的です。訪問セラピーを行うことができる地域にお住まいの方でもそうでなくても、お子さんと関わる時間が最も多い親御さんが子育ての一環としてABAを取り入れていく必要があります。 ABA-MAXは、お子さんたちにとって学びやすい方法を親御さんたちに学んでもらい、実践することをご指導させていただいています。 条件としては、スキル習得や問題行動の改善には、それなりの時間を費やす必要があることや開始年齢、生活環境などが影響するため、詳しくはコンサル開始前段階である事前コンサルにて、具体的にお話をさせていただいています。

まず基本はロヴァース博士が考案されたDTT(Discrete Trial Training)を行っていただきます。 DTTは大人がお子さんにして欲しいことを行ってもらう大人主導のメソッドとなります。

質のいいDTTプログラムは、より自然な環境で教え、時にお子さん主導へのメソッド(例:IT・PRT・NET・PRT)へと変わっていくことができます。 何をするにも、まずお子さんが大人の言うことを聞いてくれないと始まりません。 園や習い事、学校などの集団の場では、大人の指示を子どもたちが聞くところから求められます。そのためには、お子さんがその域に辿り着くまでDTTが必要になります。

デスクセラピーとは限りません。 1:1で机上で教えられることが多いため、DTT=デスクセラピーという印象が強くなるようですが、DTTというのはセラピーを行う場所を指定するものではなく、教える方法(メソッド)です。 知識を教えるタイプの課題や会話など落ち着いた環境で集中するべき課題などは、机上で教えることが多くなりますが、課題の中にはおもちゃ遊び、身辺自立のスキル、運動など机上以外でDTTを使って教えるスキルは多くあります。

タイプによって合う、合わないがあれば、米国で保険適用の仕組みまでは整いません。 一方で、教える方にABAが合わない、ということはあるかもしれません。

お子さんの性格や年齢、得意、苦手分野が異なること、直接教えられる親御さんの進み方などが異なる以上、マニュアルに沿って教えていくとなると、マニュアル通りに進まなくなった場合の対処法が見つかりづらいことなどが理由として挙げられます。

ABA-MAXでのコンサルの開始時点では、多くのお子さんが似た課題を行っていただきますが、年長の頃以降には全く違ったタイプの課題を行っていることがあります。お子さんの進み具合、得意不得意、ご家庭のニーズなどその他のご様子で全く同じ課題を同じ順序で行うことはかえって難しいと思います。そのお子さんにとって必要なことを必要な時期に教えることが大切です。

コンサルタントがお出しする課題を指導通りにこなされていく中で、自ずとコンプラインスは築かれていきます。

ABA-MAXのホームページ上にある、「今月のできたよ!」では、課題の一部ではありますが、スキルを習得したお子さんたちの映像と親御さんによるコメントが掲載されています。 プライバシー保護の理由により、掲載できるスキルには限りがありますが、ABAで教えることができる具体的なスキルをご覧いただけます。

近頃の研究結果によると、ABAの専門家による指導については、直接トレーニングを受ける従来の方法とオンラインでトレーニングを受ける方法を比べても、同様の効果を生み出せることが証明されています(Sump et al. 2018)。特にDTTやITにおいては、録画映像等を使用することで、少し時間が経ってから指導を受けても効果があることも発表されています(Zhu, Hua, and Yuan 2020)。

必要ではありません。 大事なのは、診断があってもなくても、お子さんを育てていて難しさを感じているか、お子さんに必要なことを教えていきたいというモチベーションです。

お子さんの対象開始年齢は原則1歳半前後から4歳程度までとなっております。5歳以上のお子さんをお引き受けするケースもありますが、こちらについては事前コンサルの方でご相談を受けてから検討させていただいています。

コンサルタントの専門は早期療育ですが、コンサル時間を減らすことや終了時期は、コンサルタントがお子さんやご家族のご様子を見て判断しご提案させていただいているため、必ずしも進学まで継続や進学と同時に終了とは限りません。

小児科医編

それぞれのお子さんによって集団に入れるタイミングは違うと考えます。集団の中で適切に行動するためには、それを可能にするスキルが必要です。その場にいられる、先生に注目する、先生の指示が聞ける・わかる、指示に従って行動できるなどです。集団の中でどうしたらいいかわからない状態で集団の中に入っても不適応を起こしてしまいます。例えば、癇癪を起こしたりその場から出て行ったりすると、周囲の先生が抱っこしたり相手をして、集団の輪以外のところで過ごすことになったり、「やりたくない」と拒否をすれば無理にさせることは難しくなります。それでは集団での有意義な時間が限られてしまったり、お子さんによっては集団での時間の過ごし方はそれで良いと学んでしまうかもしれません。家庭の中でできないことは、もっと大きな集団の中ではもっと困難です。まずは家庭の中でできることを増やしていく取り組みが必要だと思います。

ABAは自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害を持つお子さんの療育法の中で有効性が科学的に証明されています。しかし、日本ではABA療育を標榜している療育施設が大変少ないこと、ABAのセラピスト、ならびにスーパーバイザーもほとんどいないこと、療育頻度が少ないことなどから、療育施設に通ったとしても、たくさんのスキルが身につくわけではないという現状があります。ABA-MAXは、お子さんと一番長く接している親御さんに最善の療育者になっていただくことが、お子さんの行動改善や長期的な進歩には欠かせないと考えています。

年齢が上がれば上がるほど、こだわりや癇癪が強くなり、それを崩された時の抵抗も強くなる場合が多いと思います。体も大きくなり力も強くなれば、問題行動に適切に対応していくことが難しくなるでしょう。そうなる前に、これから生きていくために必要なスキルを身につけてもらうことが、日常生活の質の向上を図ることに繋がります。診断された時点で、同年齢のお子さんと比べて習得したスキルが少ないのですから、様子を見ているのではなく積極的にやり方を教えて、何回も練習してできるようにしていくことが大切だと思います。

将来、自立していくためのスキルを身につけるためにABAは必要です。勉強ができて、言葉が話せるだけでは社会生活を営んでいく力としては十分ではありません。身辺自立、遊び・スポーツ、コミュニケーション、フラストレーション耐性(意にそぐわないことがあってもそれに耐える力)を身につけることが必要です。年齢が上がれば、住む世界も広がり、接する人も多くなり、全ての人がこちらの特性に配慮してくれるわけではありません。求められる課題も難しくなります。そのような環境の中でも健全に生きていけるように、早期からABA療育をすることが望ましいと考えます。「診断がつかないから様子を見る、グレーゾーンだから何もできることはない」という状況をそのまま受け取られるのではなく「今お子さんのためにできることがある」と考えて進んでいただきたいと思います。時は今!です。