発達障害や自閉スペクトラム症と診断されても、知的障害の有無やできること・できないことは子どもによって違います。はっきりと診断名はつかないグレーゾーンと言われることもあります。どんな子どもにABAが必要でしょうか?

将来、自立していくためのスキルを身につけるためにABAは必要です。勉強ができて、言葉が話せるだけでは社会生活を営んでいく力としては十分ではありません。身辺自立、遊び・スポーツ、コミュニケーション、フラストレーション耐性(意にそぐわないことがあってもそれに耐える力)を身につけることが必要です。年齢が上がれば、住む世界も広がり、接する人も多くなり、全ての人がこちらの特性に配慮してくれるわけではありません。求められる課題も難しくなります。そのような環境の中でも健全に生きていけるように、早期からABA療育をすることが望ましいと考えます。「診断がつかないから様子を見る、グレーゾーンだから何もできることはない」という状況をそのまま受け取られるのではなく「今お子さんのためにできることがある」と考えて進んでいただきたいと思います。時は今!です。